大規模な建造物や、病院・プラントといった特殊な建造物など、大変詳細な施工計画が必要な場合、
「BIM」「3次元測量」による3D図面を作成の上、技術者・工務による検討を行うようにしています。
また、自社オリジナルのBIMパーツを使用することにより、より正確な施工計画を実現します。
近年に至るまで、建築物の設計には、「平面図」「立面図」「断面図」などの2次元図面や、「数量表」「建具表」といった集計表が用いられてきました。
しかし、1つの建物を建築するために、幾種類もの図面を描く必要があるため、すべての図面を完成させるまでに大変手間がかかってしまうという問題がありました。
また、別々に図面を作成していくため、図面同士が不整合であったり、図面・計算のミスにより建築資材等の数量を間違えたりなど、ヒューマンエラーが発生するおそれもありました。
そのため、近年では「BIM」が注目されており、ゼネコンや建築設計会社などを中心に導入されつつあります。
当社は、約10年前よりBIM(ArchiCAD)を活用しており、これまでに数多くの経験及び実績を積んできました。
解体工事を施工するために、BIMを活用するメリットとして、以下の事柄が挙げられます。
まず、解体予定の建築物を3次元モデリングによって再現し、重機や作業員を図面上に配置することにより、施工計画の正確性を向上させることができることです。
従来の解体工事では、仮設計画図や、重機等の配置計画図など、様々な図面を作成する必要がありました。しかし、BIMを用いることにより、各種図面を効率良く、かつ正確に作成することができます。
特に、自社保有の重機やアタッチメント、仮設資材については、当社にて独自にモデリング化した3Dデータを保有しておりますので、正確性を最大限に高めた3次元モデル図に仕上げることができます。
また、3次元モデリングを作成することにより、必要となる仮設資材等の数量を解析することができ、コンクリートや木材等の建設資材の数量を確認することができますので、解体工事によって発生する産業廃棄物排出量も種類毎に算出することができ、積算の精度を高めることができます。
そして、施工図面を3Dモデル図面によって可視化することにより、解体工事の現場状況を瞬時に把握することができ、最適な工法を選択し、仮設計画や重機等の配置計画を立案することができ、作業工程の短縮を図りながらも、安全性を確保した解体工事の実現に役立てることもできます。